歌詞

FMから流れた

懐かしいメロディー

ぬるい炭酸の泡が

君を蘇らせた

剥がれた空のポスター

風にめくれるだけの時間

錆びた夕焼けの中で

名前を呼んだ気がした

忘れたふりをしていた

思い出がまた滲む

ポケットの小銭だけ

やけに重たくて

すれ違う人の影に

君を探していた

剥がれた空のポスター

色を失くした願い

錆びた夕焼けの中で

笑い声が揺れていた

言えなかった言葉を

今さら拾い集めて

時の継ぎ目に残った

ひとひらのやさしさ

剥がれた空の向こう

まだ届かないままで

錆びた夕焼けの中で

遠ざかる靴音だけ

さよならの続きには

何も書けなかった