Lyric

僕を作り上げた人の業なんて

知る由もないってわかってる

「わかったつもり」なんて気付かない

そう君の言う通りなんだ

どうせ知ってることしか理解できない

繭の中のインフェリア

閉ざされた願い、

この世界、

静かに蠢いて、

待って

面倒臭くて逃げ出したんだ

水面に墜ちる君が空を切る音がした

刹那に抗おうとした君の実体なき悲鳴

僕の耳に届くことなく通り過ぎて

跳ね上げた水飛沫、君を抱いて

誰にも気づかれず月の下で散った

「足が付くほどのもんだろうな」

って軽く考えていたんだ

暗く深い水の底で

言い訳を少し考えていたんだ

揺れる視界、触れた未来

流れに流されてこの手から零れ

囚われモノの現状

破り捨てる何かが欲しくて

羽ばたいたら変われるかな

空を切った汚れた小さなその羽は

月明かりに誘われるように飛び立つんだ

僕を置いて逃げ出した君を追いかけて

跳ね上げた水飛沫、置き去りにして

全ての終わりの始まりを告げに行くよ