歌詞

街の灯りが滲んで見える

グラスの縁に　口紅の跡

二十五という数字の重さを

今夜は少し　感じている

選ばなかった道のことを

時々　ふと思い出すけれど

後悔とは違う何かが

胸の奥で　静かに揺れる

強がるほど　若くもなく

諦めるほど　大人でもない

甘さと苦さが溶け合う

夜のカクテルみたいに

あなたの横顔を見つめながら

言えない言葉を　飲み込んだ

笑顔の裏に　隠した本音

誰にも見せず　抱えてきた

守られる側から　いつの間にか

守る側へ　歩いていた

愛することの意味さえも

まだ　探している途中で

それでも心は

確かに　前を向いている

完璧じゃない自分を

少しだけ　愛せるようになった

窓の外では　夜明けが近い

明日はまた　違う顔を見せる

新しい季節の　入口で

そっと　名前を呼ぶ

ヴァンサンカン