歌詞

むかしむかしの山の奥

人を寄せつけぬ　不思議な村の物語

夜になると

誰かが、居なくなる

静けさに　沈むよる

カラン　カラン　鳴る風鈴

子供が一人　帰らない

灯りも点けずに　探す声

「呼ばれたんだ」って　婆様が

指さす森の　黒い影

Come back… come back…

だけど　足跡もない

夜の国へ　連れていく

わらべ唄が　怪しく響く

見えぬ手に　手繰られて

“Don’t follow the voice…”

でも　振り向いたら　もうだめ

竹やぶの奥　潜むもの

顔が無いのに　笑ってる

次の番は　誰なのか

その目が　すでに　こちらを向いた

「知らないほうが　幸せだ」

それが　この村の　約束

Stay quiet… stay safe…

近づいちゃ　いけない

夜の国へ　攫われたんだ

男の子は　もう帰らない

笑顔のまま　立ち尽くす

“Don’t look in the shrine…”

でも　動いたら　もうおしまい

祭りの晩に　消えたひと

山の神ヘ　捧げられた

姿は　確かに、そこにいた

「一緒に　おいでよ」

再び　夜が来て

誰かの　声がする

生贄の　歌が聞こえる

“Never answer after midnight…”

信じたら　消えられる

今も　その村は　地図にない

それでも　夜道で　名を呼ぶ声がしたら──

……帰ってこれない