歌詞

SMIRE「季節のハーモニー」
― この世界は、歌いたくなるほど、美しい。
やわらかな陽の光に包まれて、風が頬をなでる朝。
SMIREの最新楽曲「季節のハーモニー」は、そんな穏やかで希望に満ちた情景から幕を開けます。
聴こえてくるのは、蕾が綻ぶ音。
春の山々がささやく声。
菜の花が風に揺れる音。
そして、君の笑顔。
この楽曲は、自然の中にある小さな奇跡と、人と人のあたたかいつながりを、そっとすくい上げるように歌った、SMIREらしさ溢れるリリカルバラードです。

ハミングから始まる、新しい一歩
「ハミングしながら歩く道」
この一節に込められているのは、日常の中にある“音楽のような瞬間”。
特別なことがなくても、空が青くて、風が気持ちよくて、君が隣にいる。
それだけで、人生は十分に美しい。
そんなメッセージが、曲の端々からあふれています。
ピアノとストリングスが穏やかに流れ、透明感のあるSMIREのボーカルが、まるで風のようにそっと耳元をなでていく。
そして、サビでは柔らかくも芯のあるハーモニーが重なり、心の奥までそっと沁み込むような感動が訪れます。

「昨日までの涙も 今は雫に変えて」
過去の悲しみや迷いを否定することなく、それらを“雫”という美しい言葉で包み込み、空へと溶かしていく。
この歌の詩は、聴く人に優しく寄り添いながら、そっと前を向かせてくれる力を持っています。
言葉にならない想いを分かち合った日。
小さな約束が、時間を越えてメロディになる奇跡。
それらを「季節」という自然のサイクルに重ねて描くことで、私たちの記憶と未来をつなぐ一曲になっています。

「変わらないものがあると 君が笑って囁いた」
歌のクライマックスでは、流れゆく時間の中にあっても変わらない絆、信じられる想いがあることを、静かに、でも確かに伝えています。
それは「愛」とも「友情」とも「希望」とも言い換えられるけれど、
この曲ではあえて定義せず、聴き手それぞれの心に委ねています。
だからこそ、この歌は誰にとっても“自分の歌”になれるのです。

「季節のハーモニー」は、人生のBGM
この楽曲は、どこまでもやさしい。
押しつけがましくない。
説教もしない。
ただ、風景の中にそっと寄り添って、心に明かりを灯す。
SMIREの歌声が描くのは、どこにでもある、だけどかけがえのない“今”の一瞬。
そして、その一瞬を慈しむことの尊さ。
大切な人と過ごす穏やかな時間。
ひとり静かに歩く帰り道。
雨上がりの光に包まれる朝。
そんな瞬間のすべてに、この「季節のハーモニー」は優しく寄り添い、
人生のBGMとしてそっと寄り添ってくれるのです。

すべての“今”に歌いたい、このうたを
「この世界で 一番素敵な 季節を君と 今 歌いたい」
このフレーズに込められた、“今を大切にする”という想い。
それは、時代や年齢、立場を超えて、誰もの心に届く普遍的なメッセージ。
SMIREが描くのは、“変わりゆく季節のなかで、変わらずに咲き続ける心の花”。
それを聴き手自身が感じ、受け取ることで、
きっとこの曲は、ひとりひとりにとっての“あたたかな記憶”になる。
「季節のハーモニー」――
それは、“大切な誰かと過ごす時間”をそっと包む、
やさしくて、あたたかくて、忘れられない一曲です。