

傾いたまま芽生えた
君への想いは
不安なんか何も持たずに飛び出たのに
片付いた部屋のテレビ台に残る写真は
しまう場所も見つけられないままでいた
ねえ、いつも言っていたよね
顔を見れば僕のことはお見通しって
最後に僕を見て言いかけた言葉は何?
まだ忘れたくない
でも君はいない
痛みすら恋しくて
ほら窮屈なこの部屋で
君と半分こした枕がやけに大きすぎる
伝えきれていない
想いがまだ奥で留まってるんだよ
流れ出した君の熱が
外の空気に溶けて
消えてなくならないように
ぽっかり空いた穴が
塞がる前に君に
溶け出した氷が薄めた
コーヒーみたいにぼやけたままの
思い出が溢れて
心の脆い場所で
染みになってしまうよ
まだそこにあるような
残ってるような
気がして手を伸ばした
君の形がないことに
慣れてない僕はまだ
探してしまう
「恋知らず」
まだ忘れたくない
でも君はいない
怒りすら恋しくて
ほら憂鬱なこの部屋で
揺れるカーテンの奥
洩れた光が朝を告げる
伝えきれていない
想いもまだ
奥で留まってるんだよ
あの日の君が言いかけた
言葉の意味もいつか
自分で見つけられるように
ぽっかり空いた穴も
愛せるように僕は…
- Lyricist
Kou Onda
- Composer
Kou Onda
- Producer
Kou Onda
- Vocals
Kou Onda
- Piano
Kou Onda

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