

ちょっとした10センチくらいの木の枝が
いっぱい地面に落ちて
石と、あと細い松か何かの葉っぱとが
チクチク混じっている
少しずつ土に似ていく
空から水の落ちてくる午後の広い隙間で
黄色いベンチ 溜まってる水の形を崩してみる
冷たい指先の弱さ
雨粒放つ雲の低さ
濡れたあとは少し明るく光を返すから
土と石とカビの混じって濡れた地面に
縦横無尽に自転車の車輪の跡
ちゃかちゃかちゃかちゃか
走ってく人の足音が遠くなる
見上げた雨の重力の速さ
ハッ、と吐いた息の白さ
傘を捨てれば胸が広がって
息が大きく吸えるね
雨の雫が落ちて溢れる
雨の雫がおでこにまぶたに唇に
雨に濡れればみんな似ていく
土に似ていく
葉っぱも枝も 石もベンチも
葉っぱも枝も 自転車も空も
葉っぱも枝も 切った木も君も
葉っぱも枝も あたたかなあなたも
傘を捨てれば空は胸から広がって
空の向こうに流れゆく空
空の向こうに流れゆく 空 空
みんな似ていく
- 作詞者
田上碧
- 作曲者
田上碧

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ストリーミング / ダウンロード
- 1
においだけの海
田上碧
- 2
モーニング・アップデーツ
田上碧
- 3
モーターリバー
田上碧
- 4
湾岸行々
田上碧
- 5
the breath
田上碧
- 6
午後の終わり
田上碧
- 7
テラス席
田上碧
- 8
水面のある街
田上碧
- 9
240819新規録音304より
田上碧
- ⚫︎
土に似ていく
田上碧
アーティスト情報
田上碧
ヴォーカリスト。2014年頃より、歌とポエトリーリーディングを軸に、屋外から劇場、ギャラリーまで幅広い場で、その場所固有の風景や空間の音響、状況に根ざしたソロパフォーマンス作品を制作・発表してきた。それらの初期作は、現在の身体的な歌唱スタイルや、景色を即興的に詩と歌にする自身の制作手法『見て呼ぶ』の形成と深く結びついている。2019年、半年間のインドネシア滞在を経て声の即興演奏と作曲に取り組み始め、2020年には歌、語り、特殊発声による演奏を織り交ぜたソロパフォーマンス作品『触角が無限にのびる虫』を発表。2022年以降は自作曲の弾き語りを中心に活動し、2024年にファーストアルバム『きらきらするすべて』をリリース。
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