藍色の空 9月の豪雨
空っぽの明け方 身体を起こす
寝起きに通知をチェックする
もちろん君からの返事はなく
鳥のさえずりはベランダから
後ろから名前を呼ばれた気がした
視界に映るツーショがぽつり
あれから食事は味がしない
ついこの間ボソッと君が一言
「今年は花火を観れなかった」と
仕事しながらの返事は軽く
ふと蘇る冷たい言葉
交通事故で他界した
接触から5時間戦い抜いた
酸素マスクに雫が零れ
やがて心臓の鼓動は途絶えた
一度でいいから返事をして
一瞬でいいからこっちを見て
と肩を揺さぶって名前を呼んでも
応答しない突然の別れ
一途な君に想いを馳せる
一縷の望み虚しく枯れて
祭壇に浮かぶ優しい笑顔が
涙でぼやける また来世で…
「ねぇ ちゃんと話聞いてるの?」
「大事な事話したって直ぐ忘れるじゃん」
どれだけ悔やんでも過去に戻れない
そうね 閉じた瞼は開かない
何気ない笑顔に生かされていた
さり気ない言葉に救われていた
キミからのアイを貰ったあの日
亡くしたあとに拾っても遅い
脇を擽る君の意地悪も
嘘の泣き声で心配させるのも
今となっては切なき刹那
全ての行為に意味がちゃんとあった
目を逸らした代償は大きい
視界に映るリアルを大切に
思い出の場所巡り独りで泣いた
最後の追いLINEは未読のまんま
一度でいいから返事をして
一瞬でいいからこっちを見て
と肩を揺さぶって名前を呼んでも
応答しない突然の別れ
一途な君に想いを馳せる
一縷の望み虚しく枯れて
祭壇に浮かぶ優しい笑顔が
涙でぼやける来世で出逢えたら
予定より早くただいまのドア
開ければ嬉しそうな顔するから
駆け足で帰ってもやっぱり居ない
「おかえり」の返事も聞こえてこない
失って尚
これは夢だと
2人分の食器が並んだtable
目の前で笑う幻想がうねる
日々唐突に涙が溢れ
失って尚
これは夢だと
私だけ映る反射した窓
忘れないで また来世
- 作詞
Yoel Signal
- 作曲
Tambourine Man
- プロデューサー
Yoel Signal
- ドラム
Tambourine Man
- ラップ
Yoel Signal
- ピアノ
Tambourine Man
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- ⚫︎
Farewell
Yoel Signal
今でも、
目の前に浮かぶ幻想の君に想いを馳せている。
アーティスト情報
Yoel Signal
千葉県市川市南行育ちのMC 神奈川を中心に活動しているラッパー。 暖かい色と暗い色を 不器用に使い分ける。 現実と理想の狭間を 行ったり来たりする旅人。 真っ白な肩書きを埋める為 牛歩のごとく進んでいる。 作品の見頃はもう少し時間を経てから。 岩陰からタイミングを見計らう繊細な凡人。 「言葉一つ一つが何を意味するのか」を問い続けることに美学を感じ ラップとメロディーを重ね合わせ融合した新たなジャンルを手がける。
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