歌詞

3日ぶりの快晴は

思い出よりも少し青が深い

風のない空 逃げ足の遅い雲

その真下の山の輪郭を

ゆっくりと指でなぞってみた

昨日までの雨雲の

香りも色味も遠く消え去った

予報通りの晴れは予想以上に澄んで

この世界を光で満たした

見えるもの全部 嘘みたいに美しくて

見とれていた 頬を濡らした

大きな大きなこの青空は

神様が描いた絵画みたいだな

綺麗なとこだけ切り取ったような

はりぼてみたいなこの世界でどれだけ

泣いて笑って怒った分だけ

虚しさは増すばかりだ

通り雨はほんの僅かに

私の心に水を差して消えた

そのお節介が余計だ

わかったような言葉

偽善に塗れた青天井

見えるもの全部どうにもわざとらしくて

どこか遠く雨が降って

大きな大きなこの青空は

醜さを塗りつぶしたみたいだな

見るもの全てが偽りだらけ

出来損ないの日々の中でどれだけ

愛して妬んで愛されたとして

幸せになれるのかな

誰かが回したからくり仕掛けの宇宙は

この街なんかよりきっとずっと狭くて

誰かが描いた物語の上をゆく

歩き方も選べないなんて

昨日までのこと全部

バカみたいで情けなくて

可笑しくって頬は乾いて

大きな大きなこの青空も

手のひらで隠れるほどの太陽も

言葉も景色もはりぼてだらけ

薄っぺらな運命の中でこれだけ

迷って選んで叶えられたとて

虚しさは増すばかりだ