Lyric

ゆっくり冷めていくの

コーヒーみたいに

浮かべたミルクと蜜

夕立に混ぜて

充分な水を得て育たない

ただ枯れるのを待つ花みたいな

不器用な生き方を選んでは

少しだけ歩いてみて後悔

よれたTシャツ被り

小さく溜息

立ち止まって見渡した

1人のリビング

くたびれたソファーでまた

1日が終わる

昔は憧れてた立派な大人に

成れてるはずもないな

成りたくもないし

すれ違う人混みに飲み込まれ

手を引いてくれた君を思った

嫌だったことの方が多いけど

退屈はしなかったような気がする

昔あったこととか どうでもいいのに

濡れた頬が乾くまで

夜風に揺られて

一口残った缶

一気に飲み干す

ベランダから見えた街

変わらず綺麗で

こんな日々も悪くない

きっと悪くない

スローダウン

時には止まって

ふわふわ浮かびながら

生きていたいだけ

明け方濡れた街が

やけに輝いて

退屈凌ぎにまた

あてのない散歩

ドラマに出てくるような

人生じゃないけど

ありふれた生き方で

それもアリじゃない？