歌詞

湯気の向こう　誰かの影が

楽しげに揺れ動いてる

潤ってる部屋で

世界がそっと混ざりはじめる

君の箸が描くスパイラル

箸先にも宿るアストラル

温もりと油断のスープで

見えない線が溶けていく

僕らは今　ぬるい境界線の上

「その箸で取り分けるんだね」

このスープは今　誰のもの？

やさしさって案外

無防備のカタチなんだね

だから今　答え探すんだ

今　その箸　口つけたよね

気づかずにかき混ぜている

回を重ねるたび

誰かがきっと気づいてくれる

君の箸が描くスパイラル

見た目で分からないアンモラル

知らずに取る　誰のカケラを

境界線が溶けていく

僕らは今　まるい輪郭線にいて

輪を囲むなんて平和だね

それは時に毒を隠して

やさしさって論外

ただの無関心なんだね

だから今　箸を変えるんだ

僕らは今　熱い攻防戦の上

ボーダーは　いともたやすく

このカケラはまだ　僕のもの

気にしすぎとかじゃない

理想主義者なんだね

だから菜箸（さいばし）を使うんだ