何者のジャケット写真

歌詞

金色の町

the Includes

小さな店が立ち並んだ シャッター街が動き始めた

穏やかな日々を続けたら どこにも行けない気がして

少し窮屈な街を出て 電車とバスで海まで行こう

今もまだ憧れに似た 気持ちをリュックに詰めて

稲穂の波を抜けて 月の沈む山を背にして

狭い畦道を1人ずつ 自転車で飛ばしていこう

広告だらけの信号で 流行りの靴もタンスの中

忙しない日々を続けたら どこにも行けない気がして

岬の橋の向こうまで 電車とバスで海まで行こう

足の裏にへばりついた 革靴を脱ぐために

街路樹の道を超えて 並んだビルを飛び越えて

2分ごとに来る地下鉄の 最初の便に乗ろう

僕らまだ 幸せが知らないどっかに落ちていて

都合よく拾えるものだと 思ったまま

満ちるたび欠けていく 三日月形の嬉しさを

自分でどうにかできないか もがいたまま

今日もどこかの迷い人が 浜辺のそばを歩きに来た

同じような日々を続けたら どこにも行けない気がして

気が済んだのならお帰りよ 電車とバスで君の町へ

気が付かないまま暮らしてる 君の素敵な街へ

稲穂の波を抜けて夜が明けた山の背に

退屈ばっかを呟いたその目をちょっと凝らしてみて

街路樹の道の先の住宅街で目を覚まして

忙しさばっかが言い訳で 飽きたら何にしがみつくの

僕らまだ 心にはぽっかりと穴が開いていて

隙間なくはまるような ボールがないかと探している

僕らまだ 幸せは 見えてる範囲に落ちていて

自分で名前を付けるものって 気づかないまま

  • 作詞

    福岡創太

  • 作曲

    福岡創太

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歌を歌って毎日を生きる人たちのための、
声に出して歌う曲を制作しています。


・アルバム全体のテーマは「自分の存在価値、虚勢を張って、それでも生きていくこと」だと感じます。
アルバム中では、5曲目から徐々に自分だけでなく自分以外の部分にも生きる意味を見出していく構成になっています。

・the Includesは年度ごとに10曲の曲を制作・ライブ演奏しており、こちらは2021年度制作分が入ったアルバムです。時系列では10番目の制作アルバムになっています。今後、前後のものもリリース予定です。

・2020~2022年間での楽曲は、コロナによって壊された日常の背景を強く感じます。2020年5月ロックダウンなどがあったのち、少しずつ音楽業界も立ち直っていく中、各地の野外ライブなどに顔を出すこともあったthe Includesが今までの形でみんなと早く会いたいという気持ちを込めて作曲しました。

・余談ですが、6曲目は実際に自分の結婚式で歌った曲、7曲目はこの頃に流行していたアニメのイメージソング、10曲目は岐阜県の友達の話をもとに情景を歌ったものです。

アーティスト情報

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