テルーの唄 (Cover)

『ゲド戦記』に登場する「龍」は、人間よりも遥か昔から生きる、高尚で神秘的な存在として描かれています。人間とは異なる太古の言葉を話し、すべてを見通すような叡智を携えながら、長い時を静かに生きています。龍笛（りゅうてき）は、雅楽で用いられる日本の古典的な横笛で、その名の通り「龍の声」を象徴するとも言われてきました。天空を自由に翔けるかのようなその音色は、遥か千年の記憶を呼び覚ますような響きを持っています。スタジオジブリ作品『ゲド戦記』の主題歌「テルーの唄」を、この龍笛で演奏しました。劇中に登場する“龍”の存在と、龍笛の千年の響きが呼応するような感覚を感じ取っていただければ幸いです。