

溢れ出た僕の水 グラスの淵を滑ってく
足元に溜まっては川のように流れてく
細い糸 手繰り寄せていこう
途切れないように
何度も見失いそうになった
その度 僕を呼んだ人がいた
渇いた僕の土に濁った水を撒いた
ひとつだけ出た その芽を 今まで守っていた
赤いぬるま湯のなか ゆらゆらと漂っていた
人は儚いものだ 嘘のように消えてった
僕が選んできた この道
間違いじゃないよ
でも少しだけ傾き始めた
僕の隣 倒れる友を見た
色褪せたこの記憶を僕だけは抱えていこう
失ったもの数えて 身を削り残してくこと
そんな歌まだ続けてるのかと
どこかで誰かが言われてたよな
嘲笑うように吐き捨てた言葉が
どうしても消えない
誰になりたいのと問われるなら
誰かになんてなりたくはない
前を歩くあの人の背中は消えた
何も無かったかのように
砕け散る君の声が僕のこと離さないの
いくつもの物落としたとしても
それでもここにいたかった
息もせず溺れてること もうずっと気付いてただろう
僕を保ち続けるの この手と声だけ このまま
- 作詞者
ふじたゆかり
- 作曲者
ふじたゆかり

ふじたゆかり の“紡ぎ歌”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
水底から見上げた世界
ふじたゆかり
- ⚫︎
紡ぎ歌
ふじたゆかり
- 3
未来
ふじたゆかり
- 4
世界樹の上で
ふじたゆかり
- 5
September
ふじたゆかり
- 6
最後の日
ふじたゆかり
- 7
ロンド
ふじたゆかり
- 8
ゆらりゆれる
ふじたゆかり
ふじたゆかり、1st album。
アーティスト情報
ふじたゆかり
言葉と余韻と空白に重きを置き、ピアノと声のみの演奏を行っている。 歌は祈り。静謐を望む日々。 自然な呼吸ができる音楽を世界の端っこで生きる人々、そして自分自身のために。 現在は関西と四国を中心に、全国でライブ活動を行う傍ら、毎週木曜日21時からは自宅からのライブを配信中。