Lyric

日曜日の昼下がりに

決まって貴方はベランダに出て

タバコの煙に紛れる

ポケットで揺れたバイブレーション

どうしてそんなに嬉しそうな顔をしてるの？

唇で綺麗な丸を作って

フッと吐いて出来た綺麗な輪っかの煙が

バランスを崩すように消えていくのを

なぜか鮮明に覚えてる

白い煙で眩ませて隠したあの子を

私よりも大切にしていたよね

体はここに残して貴方の気持ちだけ

あの子に吸い寄せられて私から遠ざかって行く

滑らかにフワフワ浮かんだ

煙の輪っかが自然に空気の中へ

溶けて行くように徐々に私から貴方が

消えて行く

「好きだよ」と言っても素っ気ないありがとうの一言でさ

私の気持ちなんてこれっぽちも

知らないくせに貴方だけ勝手に気持ちよくなって

今日もあの子を想いながら

白い煙で眩ませて隠したあの子を

私よりも大切にしてたくせに

私から「別れよ」なんて言いたくないよ

最後くらい貴方の方から言ってよね

ベランダに出てタバコの

煙に紛れる貴方はもう居ない

自然に空気の中バランスを崩すように

綺麗な丸の恋はフッと消えてしまった