肌を刺すような寒さと引き換えに
繋ぐ手の温もりを教えてくれたのに
冷え切った身体と君との関係は
「降る雪のせい」なんて馬鹿げているかもね
凍えるような季節には慣れたはずなのに
僕の悪い癖がまた君を連れて行ったのかな
降り積もる雪が街を染めて
悴んだ右手が君を離した
不意に合った目に映る僕が情けなくて
今にも溢れそうで
行き交う人混み 繋がれた手
街路樹に実った光の粒が
いっそ心を蝕んでくれればいいのに
一人になれなくて
10年先もきっと あるいはそれ以上
君だけの僕でいるつもりだった
そうやって育てていた愛は
いつか色をつけて
花開く時を待っていたのに
月明かり照らした裏路地の隅で
芽吹いたままの蕾が白に溺れている
孤独に慣れなくて
もう戻せないから
やがてまた雪が降り積もるのを待っていたい
寒さで誤魔化せるから
雪が降る度に君が僕を
呼ぶ声はもう2度と聞こえてこない
寂しいはずなのに涙ももう出ないね
今日でサヨナラだから
愛を知ったのは 恋をしたのは
「降る雪のせいかな」なんて零した
すれ違う時も知らないフリをしていてね
思い出す度 雪が溶けてしまうから
- Lyricist
Shinji Azuma
- Composer
Shinji Azuma
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Mashiro
micella
Artist Profile
micella
三重県発「共感性ロックバンド」 季節の訪れと共に移りゆく人々の感情を、情緒的な歌詞と独創的な音像で表現する。
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