

帰りの高速 窓を少し開ける
冷たい風が 年をまたぐ
実家の匂い 靴に残って
助手席は 静かなまま
久しぶりの顔 並ぶ食卓
昔よりも みんな優しくて
なぜだろう 胸の奥で
何かが ほどけていく
答えは 見つからないまま
ただ 前を見ている
理由は わからないまま
海が やけに綺麗で
会えた人のせいか
会えなかった人のせいか
ただ 帰り道の海が
今日を全部 包んでいる
信号待ちで 見覚えのある影
目が合って すぐ逸らす
名前を呼ぶほど
若くもなくて
でも確かに 初恋で
何も起きない
それでいい
過去は 過去のままで
なのに さっきより
海の色が 深くなる
思い出か 今の自分か
どちらでも よくて
理由を 探さなくても
海は そこにあるだけで
思い出のせいか
今の自分のせいか
ただ 帰り道の海が
やけに 美しくて
成功も 失敗も
持ち帰らずに
それでも 確かに
胸に残るものがある
言葉に しなくていい
この景色みたいに
静かで 十分で
理由は わからないまま
海は 何も言わずに
来年も この道を
走る気がして
帰省の終わり 夜の海
それだけで
悪くないと思える
エンジン音と 波の音
同じ速さで 続いていく
- 作詞者
Blue Letter
- 作曲者
Blue Letter
- プロデューサー
Blue Letter
- ボーカル
Blue Letter

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- ⚫︎
帰り途
Blue Letter
- 2
夢のまた夢の
Blue Letter
『帰り途』は、帰省の終わりに感じる静かな時間を切り取ったミニアルバムです。
家族と過ごしたひととき、懐かしい景色、再会しなかった誰か。
それらをはっきり言葉にせず、移動の途中に浮かんでは消えていく感情として描いています。
表題曲「帰り途」は、冬の高速道路と海沿いの景色を背景に、
理由のわからない安堵や、胸の奥がほどけていく感覚を淡々と綴った楽曲です。
続く「夢のまた夢の」では、近づくことも離れることもできない存在を、
距離を保ったまま静かに見つめています。
どちらの楽曲も、感情を強く押し出すことはせず、
帰り道という時間そのものに耳を傾けるような構成になっています。
何かを終わらせる音楽ではなく、
次の場所へ向かう途中にそっと寄り添う作品です。
アーティスト情報
Blue Letter
名前のない感情や、言葉にしきれなかった余韻を、 そのまま音に残すプロジェクト「Blue Letter」。 ジャンルや形に縛られず、 ふと心が動いた瞬間だけを切り取るように楽曲を制作しています。 聴く人それぞれの記憶や夜に、 静かに重なっていく音楽でありたいと考えています。
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Blue Letter Records



