

冬の港フェリーが離れる
手袋の縫い目が鳴る
掲示板の時刻が進む
背中だけが人波に溶ける
夢のまた夢のあの人は
近づく理由も遠ざかる理由もなく
地図に載らない位置にいて
帰り道だけを照らす
路地を渡る雪解けの水
靴底の音が粒になる
交差点の群れが組み替わる
視線は同じ先を向く
踏み出さないまま
流れだけを受け取る
夢のまた夢のあの人は
掴むでも手放すでもなく
名前を付けないまま
帰り道だけを照らす
合流前で速度が揃う
標識の影が短く切れる
ミラーの奥で距離が保たれ
言葉は加速に追い越される
夢のまた夢のあの人は
数えない場所に残り
呼ばれないまま
帰り道だけを照らす
汽笛が遠く
朝だけが進む
- 作詞者
Blue Letter
- 作曲者
Blue Letter
- プロデューサー
Blue Letter
- ボーカル
Blue Letter

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- 1
帰り途
Blue Letter
- ⚫︎
夢のまた夢の
Blue Letter
『帰り途』は、帰省の終わりに感じる静かな時間を切り取ったミニアルバムです。
家族と過ごしたひととき、懐かしい景色、再会しなかった誰か。
それらをはっきり言葉にせず、移動の途中に浮かんでは消えていく感情として描いています。
表題曲「帰り途」は、冬の高速道路と海沿いの景色を背景に、
理由のわからない安堵や、胸の奥がほどけていく感覚を淡々と綴った楽曲です。
続く「夢のまた夢の」では、近づくことも離れることもできない存在を、
距離を保ったまま静かに見つめています。
どちらの楽曲も、感情を強く押し出すことはせず、
帰り道という時間そのものに耳を傾けるような構成になっています。
何かを終わらせる音楽ではなく、
次の場所へ向かう途中にそっと寄り添う作品です。
アーティスト情報
Blue Letter
名前のない感情や、言葉にしきれなかった余韻を、 そのまま音に残すプロジェクト「Blue Letter」。 ジャンルや形に縛られず、 ふと心が動いた瞬間だけを切り取るように楽曲を制作しています。 聴く人それぞれの記憶や夜に、 静かに重なっていく音楽でありたいと考えています。
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Blue Letter Records



