NAKAMURAのジャケット写真

歌詞

23' (feat. buchi)

Siryu, shumax

あの街 知らないふり 側にあったはずなのに

忘れないよう 歌詞書いたり

何もない手元 恥かいた日々

だらしないLife 切手10枚 机の上

Pain誤魔化して仕方ないね

俺は忘れたいだけそれもそうで仕方がないね

Flash上げる日 目覚め悪い いつものお決まり

言葉はまた置き去り 目から落ちるほど悲しいこと大抵軒並み

いつもの友達 これが続けばいいのにそう思ってるのは俺ひとり

勘繰って見えない前

辿り着くよう音を鳴らせて

わからないように歌詞書いて

同じ景色で見る目覚め

俺はただわかってほしいだけ

暗がりで見る手元の金

わからないように歌詞書いて

同じ景色で見る目覚め

変わらないこと願い続け

ただ夢だけでも見させておくれ

今はひとり 散らかった部屋

あの頃よりマシ 通帳の桁

貯めて買った 型落ちカメラ

いつか金になればいいな

時代、流れ分からずまま進む

俺は何も変わらず、ただ綴る

音に細工 草に目が回る

相変わらず 溜めて吐く

長いトンネルように

感じて布団の中で眠る病気

不安を金にchange

もう 誰の涙も見たくないし

描く空 みんな上手いこといけばいいな思う 独り言

泣きたいとき泣けるからあの頃よりはマシ

俺はただわかって欲しいだけ

わからないように歌詞書いて

同じ景色で見る目覚め

俺はただわかってほしいだけ

暗がりで見る手元の金

わからないように歌詞書いて

同じ景色で見る目覚め

変わらないこと願い続け

ただ夢だけでも見させておくれ

  • 作詞

    Siryu

  • 作曲

    shumax

  • プロデューサー

    shumax

  • ラップ

    Siryu

NAKAMURAのジャケット写真

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NAKAMURA

Siryu, shumax

ラッパー・Siryuとビートメイカー・shumaxによる共作アルバム『NAKAMURA』が、2月26日にリリースされた。
 地元である淡路島で活動を始めた二人は2023年12月にEP『タイラ』、2024年12月にEP『Avis』、他シングルを断続的に発表。繊細ながらも時に投げやり、時に退廃的ですらある内面を鮮明に描き出しSpitするSiryuのラップと、抑えられた音数の中に一癖あるshumaxのビートとのシンプルな調和が、ある種ユニークな存在感とエネルギーを発してきた。
 そして初のアルバムとなる今作では、そのエネルギーがより前向きに、より外部に向かって放たれる。Siryuの内省的なリリックにはより具体的で耳に残るフレーズが増え、shumaxの多彩なビートに独特なドライブ感を生み出す。四つ打ちで「足りてないのかもね 描く空 足りてるのはどれ 一人もがく今」と不安定な心理を綴る「if」や、ジャージークラブのビートで鬱屈とした心情をストレートに映し出す「Process」等は、特にその強い個性がうかがえる。
 なお客演は前作『Avis』に続き同郷のSILENT KILLA JOINT、また今作のミックス・マスタリングも手がけたbuchiという、地元・淡路島で結びついた面々で固められた。そうして等身大の創造性と関係性の中で作られた『NAKAMURA』は、それゆえ人一人の赤裸々な内面とそのうねりが、時に作り手の想像を超えて跳躍する音楽表現に昇華される可能性を示した一作となっている。
 人の心は本来的に不定形であり、苦悩や惑いを繰り返すものだ。だからこそ、その断片が敷き詰められたこの音楽はきっと響き渡る。例えば孤独な苦悩を抱えたどこかの誰か、その小さな一室まで。

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