NAKAMURAのジャケット写真

歌詞

if

Siryu, shumax

足りてないのかもね 描く空

足りるのはどれ 1人もがく今

悲しいことばかりじゃないのにね

笑って欲しい 俺はペテン師 君のこと忘れたいね

夜は寂しい だから歌詞を書くし

忘れないよ あの夜

ワンシーン 心変わりない

笑って欲しい 冴えない 男1人

これで変わればいいね

これで変えるぜ みててくれ

別に何もないわけじゃないのにね

これしか一途に思うのが俺の取り柄

別に何もないわけじゃないのにね

これしかないそう思いたい 俺は俺で

震えて籠る 探すあの夜

今更何言っても無駄みたいでクソダサい

大口たたく 僕はツバ吐く

田舎町でやってることどこでも変わらない

落ちてるはずないダイヤ 見つけ探すタイプ

憧れるよ キラキラ ステージにはダイブ

時間ないしはやく行きたい

友達のライフ俺も変えたい

わかってるよ そういうタイプ

別に何もないわけじゃないのにね

これしか一途に思うのが俺の取り柄

別に何もないわけじゃないのにね

これしかないそう思いたい 俺は俺で

  • 作詞

    Siryu

  • 作曲

    shumax

  • プロデューサー

    shumax

  • ラップ

    Siryu

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NAKAMURA

Siryu, shumax

ラッパー・Siryuとビートメイカー・shumaxによる共作アルバム『NAKAMURA』が、2月26日にリリースされた。
 地元である淡路島で活動を始めた二人は2023年12月にEP『タイラ』、2024年12月にEP『Avis』、他シングルを断続的に発表。繊細ながらも時に投げやり、時に退廃的ですらある内面を鮮明に描き出しSpitするSiryuのラップと、抑えられた音数の中に一癖あるshumaxのビートとのシンプルな調和が、ある種ユニークな存在感とエネルギーを発してきた。
 そして初のアルバムとなる今作では、そのエネルギーがより前向きに、より外部に向かって放たれる。Siryuの内省的なリリックにはより具体的で耳に残るフレーズが増え、shumaxの多彩なビートに独特なドライブ感を生み出す。四つ打ちで「足りてないのかもね 描く空 足りてるのはどれ 一人もがく今」と不安定な心理を綴る「if」や、ジャージークラブのビートで鬱屈とした心情をストレートに映し出す「Process」等は、特にその強い個性がうかがえる。
 なお客演は前作『Avis』に続き同郷のSILENT KILLA JOINT、また今作のミックス・マスタリングも手がけたbuchiという、地元・淡路島で結びついた面々で固められた。そうして等身大の創造性と関係性の中で作られた『NAKAMURA』は、それゆえ人一人の赤裸々な内面とそのうねりが、時に作り手の想像を超えて跳躍する音楽表現に昇華される可能性を示した一作となっている。
 人の心は本来的に不定形であり、苦悩や惑いを繰り返すものだ。だからこそ、その断片が敷き詰められたこの音楽はきっと響き渡る。例えば孤独な苦悩を抱えたどこかの誰か、その小さな一室まで。

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