TATALI-LA

Cru が放つ最新作「TATALI-LA」は、寓話「ウサギとカメ」をモチーフに、現代社会の競争や価値観の対立を鮮烈に描き出したナンバー。

冒頭から響く印象的なフレーズ「Tatali da tata talila」は、まるで呪文のように聴く者を惹き込み、楽曲全体に華やかなショーの雰囲気を与えています。歌詞には「正義を振りかざすウサギ」と「ゆっくり歩むカメ」の対比が重ねられ、スピードや派手さに惑わされる社会への風刺と、遅くとも一歩ずつ確実に進む誠実さへの讃歌が込められています。

「Handicap」「GAP」といったキーワードは、不利や弱さとされるものをむしろ武器に変え、自分だけのゴールを切り拓く力を象徴。アイロニカルかつポジティブなメッセージが、ダンサブルなビートとともに力強く放たれます。

「TATALI-LA」は、Cru の持つ世界観の独自性と表現力が凝縮された楽曲であり、聴く人に“弱さを強さに変える希望”を提示する挑戦的な作品。