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歌詞

Connected Clouds

柚子花

アニメの中ではいつも事件が起こる

日常系を謳ってても、だいたいそんなもんでさ

私の毎日は特に変わんない

なにかしら事件はあっても、自分に直接関係はない

『刺激的』や『非日常』って言葉とはとても乖離してる

そんな毎日でも笑いがないわけでもないし

涙がないわけでもないんだよね

もしあったならすぐにネットに書き込む

何もなくても「おはよう」から「おやすみ」まで全部

「いいねと思ったらRT!」

「#〇〇をつけて呟いて!」とか

日常を共有する現代の日記

みんなが見てる

引き出しの奥に隠さない

誰もが同じフォントで 四六時中

誰もが同じ文字数で 四六時中

誰もが同じ場所で 四六時中

誰もが四六時中そこで会話をしていた

友達になった

こっそり話した

噂がたった

いつの間にかなくなった

友達が消えた

こっそり泣いた

会ってみたかったけど

鍵がかかった

普段、自由を求める人も

ここでは平等に常に自由だった

それは逆に人を縛った

喧嘩してる人を横目で見て笑った

楽しかったのかな

哀しかったのかな

感情は安定しないけど

居心地は良かった

ずっとここにいたいなって思った

ずっとここにいたいなって思ったんだ

駅前の広い道路で

歌うのがストリートミュージシャンって呼ばれるんだったら

今、この広いインターネットで歌った

私はみんなになんて呼ばれるんだろう

インフルエンサーが世界を作って

みんなが好きなものを操作した

コンビニから本当にあの商品だけが無くなって

身近に影響力を感じた

電車で自分の名前を聞いた

マスクの下で少しにやけた

とても嬉しかった 今はまだ

今はまだ嬉しかった

きっと、いつかはこんなことが

当たり前になる日が来て

それが嬉しい時もあれば

怖い時もあるかも

多分、怖い時の方が多い

けれど、そうなりたい

つぶやきは減った

全てが声になってしまったから

ここは独り言を言う場所ではなくなったんだ

これが憧れていた特別なんだって

気づいたけれど

それはとても窮屈だった

自由を求めるには

強靭な精神が必要で

不完全な人間にはそんなものはない

「おはよう」から「おやすみ」まで全部

愛と受け取る他人がいる

全てを平等にできない自分がいる

そうしないと保てない心があって

たくさんの嘘をついて自分を守ったんだ

拡散された情報を掻い摘んでコーヒーと飲み干す

毎朝のそんなルーチンさえも共有する

ありふれた日常は全て財産で

削ぎ取った端くれをみんな売っている

ここは初めからそういう場所だったんだ

この電子の海に身を投げるなら

私は

私の存在を全て書き残したいなって思う

それを誰かが拾って

それを誰かが受け取って

解釈は人それぞれ違うなら

それって素敵なことだよね

  • 作詞

    Nyankobrq

  • 作曲

    Nyankobrq

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