歌詞

寂れた小径は蝉時雨

ただしゃんしゃんと　ただしゃんしゃんと

胸が騒いだ

彼らの足跡を辿れば

ここ東京は　化け物界隈

濡れそぼつ後ろ髪惹かれる

あの娘は誰、あの娘は誰？

振り向きかけて

気づけばうしろは丑寅　どおりで

寒気　寒気がするはずだ！

最近じゃ化けて出るとこもない

そこら彼処は怪物みたいな重機ばかり

感慨に浸って一日過ぎりゃ

そろそろ陽がまた沈む

んじゃあまたバイバイ　帰り道にゃ気をつけて

逢魔刻狙ってずっと待っているから

鶴と亀が滑っちゃまた縁起悪し

取り憑かれなきよう　お咒かけるのさ

祓い給え！　浄め給え！

文目も分かず夕暮れ時

君は誰？　君はダァレ？

問うても虚しい

目指す方角は丑寅　どおりで

怖気　怖気立ち竦んだ

最近じゃ偽者が幅利かしてる

あの世常世の境目さえクリアになってる

恨めしくも溶け込む余地はない

今日も夜は更けていく

んじゃあまたバイバイ　御御足確かか気をつけて

掻っ攫われる前にいざ家路を急げ

やがて街は魑魅魍魎で賑やかし

百鬼夜行は夜通しお祭り騒ぎさ

下がり給え！　下がり給え！

来！来！来！来！呵！

最近じゃ化けて出るとこもない

せめて誰かに取り憑いて　憂さ晴らししちゃお

恨み　つらみ　僻み　嫉み　やっかみ

邪気を纏うのは誰だ？

何かがモウモウ　暗がりからこんにちは

まさか姿現しては　あに図らんや

斯くして東京妖怪探訪極まれり

往きはよいよい帰りは怖いと云うだろ

厄を祓え！　厄を祓え！

来！来！来！来！呵！

今日も逢魔刻狙ってずっと待っているから

鶴と亀が滑っちゃまた縁起悪し

取り憑かれなきよう　お咒かけるのさ

祓い給え！　浄め給え！