いつでも死ねて
いつでも生きれる
東を向いたら
筆が落ちていた
記憶の淵を
スプーンで削ってたら
隙間に絵の具が詰まって
取れなくなっちゃったんだ
空気を吸う時間が
少ないから
夜が夜になって
その夜がまた夜になって
夜が夜で在り続ける
生きてて良かった
今日も絵を描きます。
いつだって
終わりにする事は自分で出来る
始める事も自分で出来る
まだ終わってはいけない
まだ終われない
使い切った
青い絵の具
ハサミでチューブを切ったら
まだまだまだ使えた
死んだら見えた
殺したら見えた
水で溶かし過ぎた
緑色が
出し過ぎてしまった
赤色が
空気を吸う時間が
少ないから
夜が夜になって
その夜がまた夜になって
夜が夜で在り続ける
生きてて良かった
今日も絵を描きます。
- 作詞
鈴木 諭
- 作曲
鈴木 諭
鈴木 諭 の“絵を描きます。”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
絵を描きます。
鈴木 諭
絵を描く事が、兎に角楽しい。物心ついた時から、絵を描いていた。中学時代は漫画を只管に描いていた。が、周りに流され創作から遠ざかるように。時は流れ27歳、私は音楽を始めた。30歳頃に浮世絵で衝撃を受け、以後美術に傾倒。再び筆を持ちたくなった。描いた。描いた。描いた。少しずつ、自分の絵が見え始めて来ている。そんな気がして。自分で"良い"と思える絵を描けた瞬間、いつも思うんです。生きてて良かった、生きてて良かったと。何度、終わりにしようと思ったか分からない。折れても、クレヨンはまだ使える。使い切ったと思っても、チューブを鋏で切ればまだ絵具が出て来る。だから、今日も絵を描きます。
アーティスト情報
鈴木 諭
地獄の詩世界と秋田弁ブルースを唄う、ただの秋田県人。じゅんさい王国(旧・山本町)出身。2023年頭より弾き語りを本格始動し、代表曲である『犬の川』はライブ演奏を通し多数の人間から「これは犬の楢山節考だ」などと激賞を得た。また秋田弁ブルースは「何を言ってるか全く分からないけど面白い」等の声を集め、ライブの重要要素の一つとなっている。
鈴木 諭の他のリリース
哥処 墨林庵