Lyric

夜のステージ　煙がくるり

バレリーナ・ニコティーナ　踊りはじめた

ヒールの先で火花を散らし

タバコがくゆる　愛の幕開け

セントラルッチ・ヌクレアルッチが

冷たい光で見つめてる

でも目を奪うのは――

太鼓を叩くトゥントゥントゥンサフール！

スティック回して　笑う口元

ニコティーナが近づいて囁く

「あなたのリズム、私の呼吸」

でも彼は首を横に振った

「僕の太鼓は誰のものでもない

リズムを感じた者が、恋人なんだ」

言葉の代わりに鳴るドン・ドン・ドン

ニコティーナの心が軋む音

カプチーナが陰で泣いてる

「またあの男に恋してるの？」

プッシーニ・スシーニはマグロを撫で

クラブラカダブラは甲羅でワインを注ぐ

トゥントゥントゥン！　サフール！

ニコティーナ　愛がドン！

トゥントゥントゥン！　こわれた！

胸がドン！　煙ボン！

トゥントゥントゥン！　サフール！

恋のリズムで灰になれ！

夜のパーティー、光の嵐

”トララレロ・トラララが三本足で、はねる”

「トゥントゥントゥンサフールが…カプチーナと？」

「トゥントゥントゥンサフールが…カプチーナと？」

「トゥントゥントゥンサフールが…カプチーナと？」

「愛はリズムじゃない、呼吸なのよ」

カプチーナの言葉が心に突き刺さる

ニコティーナが叫んで太鼓を蹴る！

スタジオに響く破裂音

ウドンドンドンダンがうどん投げてとめに　はいる

「やめろ、汁がこぼれる！」

でも彼女の目はすでに狂気

煙と涙で視界が歪む

トゥントゥントゥンサフール！　屋上の風

太鼓が静かに膝の上

「君の踊りは、壊したくなるほど美しい」

「だったら壊してよ。わたしを」

ブルリブルリビクスディクスボンビクスが花火を　はぜる

マドゥドゥンドゥンタクトゥントゥンペルクントゥンがドラムで応える

ラ・ヴァカ・サトゥルノ・サトゥルニータが土星を反射する

ピッチョーネ・マッキーナがシャッターを切る

写ったのは、踊るニコティーナと、煙の太鼓の影

「わたしの愛は、灰になっても、あなたのリズムと生きてるの」

「トゥントゥントゥンサフールが…カプチーナと？」

「トゥントゥントゥンサフールが…カプチーナと？」

「トゥントゥントゥンサフールが…カプチーナと？」

『恋ってなんだ！？ トゥントゥントゥン！！』