歌詞

愚かしや

似ても似つきゃしやせん

いつぞ消えた、ぬしさまの御身と

注がれず乾いた盃を、濡らしたあの言葉はいずこ

永久よ永遠に、失せてくれるな

願えどまた儚く散った

咎はどれか、お数えなんし

ぬしさま一人の愛だけでありんす

甘さ浸れど、醒めれば泡沫か

馳せて歌声張れど、帯は崩れ、足並みも揃わず

「これまでか」と水しぶきと眠る

遠く聞こえる誰かの声よ

「止まれトマレ、堕ちてくれるな」

生者の声を初めて知った

焦がれ焦がれ、着いてゆきんす

ぬしさまの夢をお話くだしゃんせ

愚かしや

永久よ永遠に、願いは散った

止まれトマレ、消えてくれるな

縋る声は愚かと知った

今は昔、儚き事よ

月夜に浮かぶは、ぬしさまでありんす

浮かべ盃 影乗せてゆけ

甘さ浸れど、醒めれば泡沫か