夕暮れに差す
夏を落とす地に翳る
人並みに欲には忠実だ
そうだ奪う事に躊躇なんかはないさ
不完全が
俺の美学さ なんだそうかい
別に理解しちゃくれなんて いいさ
ただ、あんたの心は俺と変わらんぜ
路地裏の悪意さえ
見て見ぬふりは正義かよ
ほら、スグそこだ化け物は
お前の
陽炎が死に霞
夏にさえ見透かされ
理に棲む人のまま
醜さと踊れ
地獄で待ってると
刃物はスグ側でまだ
獲物を確かめてるのさ
暮れた二人 陽に紛う
人並みの幸福なんか欲しいかい?
どうせ裏切られてすぐに失くすものだ
いい加減に気付けよ
あんたはナイフを隠し持っていると
その気になればあいつら
怖がって逃げていく
世の中と誘蛾灯
また、すべからく救えない
夜祭の中見定めろ
お前が
空蝉の身に刺さる
夏にだけ現れた
口先だけの芸術家
退屈だ 歌え
天に笑ってると
無差別な破壊者だけ
無機質に頬を刻む
熟れた一人 地に堕ちる
なあ、そっと足音が
ああ、ずっと聞こえてる
なあ、どうだい?そろそろ
" 喉元まで来てるぞ "
なあ、どっと爪音が
ああ、すっと消えていく
もう、いいかい?そろそろ
くぐもる残火は悪の華
カゲロウが奪い去る
風アザミ 死に勝る
理に棲む嘘のまま
くだらねえ殺せ
全て分かってんよ
刃物はスグ傍で光り
ただ映す
バケモノなら
振り向くな!
踊れ ここで待ってると
舞台上主役の中
影に潜む魔物だけ
暮れた二人 日に紛う
- Lyricist
baKe
- Composer
Natsume.M
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