LAST SUMMERのジャケット写真

歌詞

真夏の幽霊

ツー・ミィ

ある夏の日 この視界の全てが

もう見事に反転していた

あぁ僕はこの夏の世界からとうとう

はじき出されてしまったか

どうして真夜中に

僕ら海を見下ろす

自殺の名所なんかにいたんだろう

僕らは誰にも見えない2人きりの幽霊

この街に生きてた 夏の全部を

本当に眩しかった日々を

二人で歩いた夜道を

誰かが 海辺に描いた さよならの文字さえ

逆さまに見えた 忘れないから

人生、最後の夏を

終わりの近づく世界を

そうだあの日に 立ち入り禁止の

向こうの海辺に幽霊を見たんだ

嫌になるほど騒がしいこの街の隅で

僕らは夏を見てた

日が落ちてもまだ汗ばんだ

海風たなびく夏の空が

終わっていくのが 夏がどうして

こんなにも淡い虹色に

どうして 真夜中に

君は海を見下ろす

自殺の名所なんかにいたんだろう

僕らの誰にも見えない2人だけの夏も

消えちゃうんだろうか

わからないけどたしかに

心だけはあるから

我思う故になんとかってやつさ

僕らは誰にも見えない2人きりの幽霊

この夏に生きてた 忘れないから

本当に眩しかった日々を

二人で寝ぼけた夜明けも

最後の花火があがって 夜空が綺麗だね

明日なんてなくても 生きてたんだよ

僕ら 最後の夏を

誰にも見えない二人で

僕らは真夏の幽霊

  • 作詞

    ツー・ミィ

  • 作曲

    ツー・ミィ

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2022年、夏。石垣島にて作曲した「夏の終わりの夜光虫」を皮切りに、リテイク、リミックスを行った既発表曲5曲を含む全13曲の1stフルアルバム。全国を点々としながら、それらの風景と心情を重ねた切ないメロディーに、抒情的、時に文学的な歌詞を乗せ、アルバム全体から立ち上る「滅び」の美しさを、まるで静かな叫びの如く儚く歌う。
この国に生まれ、この国に育ち、当たり前のように死を願う神経の世界の住人よ、その人生に、どうか花束を。

アーティスト情報

twomie

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