LAST SUMMERのジャケット写真

歌詞

Marbles

ツー・ミィ

夜にだけ咲く花って知ってる?

こんな明るい陽の下じゃ

知らない人の顔した

君にだけに言える言葉教えて

僕にそっと

春が気づけば咲いて狂って散った

神経の世界で点滅する信号の向こうに

モノクロの花が咲いた

昼間の僕は嘘つきなんだ

君もこの春もきっと同じ病だ

甘い香りの花を虐めた

残酷に見えるように

子供みたいにすぐに消えちゃう

傷をつけた

首筋にかかる薄い茶色の髪が

少し見上げた花に届きそうな

夜にだけ咲く花を知ってる

いつか妖しく光って佇む幽霊みたいな

君の零した切ない声を聞かせて

僕に

淡い色のその胸のボタンをひとつちょうだい

家に帰って夜明けを待った

朝になっても月が残った

昨日のこと忘れたような

顔した君に会う

夜にだけ咲く花って知ってる?

こんな明るい陽の下じゃ

知らない人の顔した

君だけに言える言葉教えて

ねえ

夜にだけ咲いた花を知ってる

こんな甘くて透き通った

月の光みたいな

君の零した切ない声を聞かせて

ねえ

ほろ苦いその眼を

ひとつ僕にちょうだい

夜が明ける前に呑み込んだ冬が

まだ胸の奥 少し溶けずに残ったままで

  • 作詞

    ツー・ミィ

  • 作曲

    ツー・ミィ

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2022年、夏。石垣島にて作曲した「夏の終わりの夜光虫」を皮切りに、リテイク、リミックスを行った既発表曲5曲を含む全13曲の1stフルアルバム。全国を点々としながら、それらの風景と心情を重ねた切ないメロディーに、抒情的、時に文学的な歌詞を乗せ、アルバム全体から立ち上る「滅び」の美しさを、まるで静かな叫びの如く儚く歌う。
この国に生まれ、この国に育ち、当たり前のように死を願う神経の世界の住人よ、その人生に、どうか花束を。

アーティスト情報

  • ツー・ミィ

    日本各地を転々としながら音楽制作を行うシンガーソングライター。ポップでありながら切ないメロディーに、抒情的かつ文学的な歌詞を乗せ歌う。作品全体に漂う淡い「自死」への希求が夏の終わりを連想させる、アルバム『LAST SUMMER』をリリース。

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