LAST SUMMERのジャケット写真

歌詞

Ave Maria

ツー・ミィ

海を見ていた白いマリア像が消えた8月の青さは

坂道ばかりの街を見降ろす

あなたの嫌いだった海を

いつか世界を手放して

空っぽの胸で息をする時

どうか全ての呪いを解いて

この海の青さがわかりますように

知るはずのない懐かしい景色に

酷く胸が痛んだら

その畦道の続く木立へ

褪せない夕暮れの中へ

初夏の木漏れ日を辿って

いつかの鳥居の先へ

あの日一緒に遊んでた

神様ともう一度会えますように

暗い窓辺に 薄く青が差して

短い夜が明けたら

庭先に咲く白いササユリ

あぁ僕はもう遠くへ行こう

この世界のどこかにある

消えない陽だまりの中で

いつかいなくなった猫と

一緒に楽しく暮らしてますように

いつか世界を手放して

黎明の先へ行く時

どうか全ての呪いを解いて

この海の青さがわかりますように

  • 作詞

    ツー・ミィ

  • 作曲

    ツー・ミィ

LAST SUMMERのジャケット写真

ツー・ミィ の“Ave Maria”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

2022年、夏。石垣島にて作曲した「夏の終わりの夜光虫」を皮切りに、リテイク、リミックスを行った既発表曲5曲を含む全13曲の1stフルアルバム。全国を点々としながら、それらの風景と心情を重ねた切ないメロディーに、抒情的、時に文学的な歌詞を乗せ、アルバム全体から立ち上る「滅び」の美しさを、まるで静かな叫びの如く儚く歌う。
この国に生まれ、この国に育ち、当たり前のように死を願う神経の世界の住人よ、その人生に、どうか花束を。

アーティスト情報

  • ツー・ミィ

    日本各地を転々としながら音楽制作を行うシンガーソングライター。ポップでありながら切ないメロディーに、抒情的かつ文学的な歌詞を乗せ歌う。作品全体に漂う淡い「自死」への希求が夏の終わりを連想させる、アルバム『LAST SUMMER』をリリース。

    アーティストページへ


    ツー・ミィの他のリリース

twomie

"