LAST SUMMERのジャケット写真

歌詞

残響

ツー・ミィ

陽が落ちたから

やっと外に出られる

夏日

どこに潜んでも

海が忍び漂う

街で

陸の上では

息が出来ない事も

知らず

街に漂う

青で肺を満たして

ずっと

そぞろに歩く

路地の片隅

古いサンダル

すぐそばの海で

波がさざめく

淡い夕景

ふと見えた夏の空

夕凪 ざわめく

夏日の残響

古の記憶に 古の恐怖

恐ろしいほどに

美しい七色に

赤と黄と水色

こんなに痛いのに

明るい街の

柔い 光の方へ

歩いて

グラスに残る

瑠璃色を飲み干して

ふっと

いつかの夜に

夢を見ていた

黒い睫毛と

青い耳飾り

落とした瞼

揺れる前髪

あの夜を思い出す

夕凪 静かに

叫びの残響

灰色の頭に 銅の雫

狂おしいほどに

懐かしいまどろみよ

胎児の夢の中

知るはずもないのに

夕凪 ざわめく

夏日の残響

古の記憶に 目の前の恐怖

恐ろしいほどに

美しい七色よ

どこまでも淡くて

こんなに痛いのに

  • 作詞

    ツー・ミィ

  • 作曲

    ツー・ミィ

LAST SUMMERのジャケット写真

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2022年、夏。石垣島にて作曲した「夏の終わりの夜光虫」を皮切りに、リテイク、リミックスを行った既発表曲5曲を含む全13曲の1stフルアルバム。全国を点々としながら、それらの風景と心情を重ねた切ないメロディーに、抒情的、時に文学的な歌詞を乗せ、アルバム全体から立ち上る「滅び」の美しさを、まるで静かな叫びの如く儚く歌う。
この国に生まれ、この国に育ち、当たり前のように死を願う神経の世界の住人よ、その人生に、どうか花束を。

アーティスト情報

  • ツー・ミィ

    日本各地を転々としながら音楽制作を行うシンガーソングライター。ポップでありながら切ないメロディーに、抒情的かつ文学的な歌詞を乗せ歌う。作品全体に漂う淡い「自死」への希求が夏の終わりを連想させる、アルバム『LAST SUMMER』をリリース。

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