LAST SUMMERのジャケット写真

歌詞

ひまわり

ツー・ミィ

今年は嫌に狂った夏で

陽炎の叫ぶ日差しの中を

虚ろに歩く坂の途中で

白い日傘の記憶に触れて

また、くらくら暗く冥い眩暈の夢の底へ

産まれ落ちてゆく

あなたは夏の日のようひまわりのように狂って

けだもののよう幽霊のようにただ綺麗で

白いブラウス暗いスカート白い肌

血の赤 禁じられたあの

夏へ

あの夏は嫌に穢れを厭い

街ゆく人が皆狂って見えた

ただ意思もなく咲くひまわりの

顔が一度にこっちを見た

あぁ産まれ生まれ産まれて死に死にゆく箱庭で

ねぇ遊びましょう

あなたは幼子のよう日溜まりのように笑って

まどろみのよう朝顔のようにただ静かで

夏の木漏れ日を抜けてあのダチュラの香る庭の

扉を開けて

あぁ願わくばあなたの笑う夏の日差しの中

産まれることなく

あなたは夏の日のようひまわりのように狂って

けだもののよう幽霊のようにただ綺麗で

落ちてゆく眩暈の淵で動く唇を見てた

姑獲鳥の鳴くあの

夏へ

  • 作詞

    ツー・ミィ

  • 作曲

    ツー・ミィ

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2022年、夏。石垣島にて作曲した「夏の終わりの夜光虫」を皮切りに、リテイク、リミックスを行った既発表曲5曲を含む全13曲の1stフルアルバム。全国を点々としながら、それらの風景と心情を重ねた切ないメロディーに、抒情的、時に文学的な歌詞を乗せ、アルバム全体から立ち上る「滅び」の美しさを、まるで静かな叫びの如く儚く歌う。
この国に生まれ、この国に育ち、当たり前のように死を願う神経の世界の住人よ、その人生に、どうか花束を。

アーティスト情報

twomie

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