LAST SUMMER Front Cover

Lyric

Last Summer

two mie

花火のうたを書いてそれでおしまい

そんな人生だ もういいだろう

夏はもう終わりでも空の明るい

日暮れの街を いつかの海へ

もう陽は落ちて

いま夜空に咲いた夏の花が

精一杯光って 震えては消えてゆく

最後の夏の終わる夜が

どうして こんなに綺麗なんだろう

花火のうたを書いてそれでおしまい

そんな人生を歩いてきたんだ

いつかの夜明けにひとり抜け出して

夜の汀にだけ 息が出来ると気づいた

遥かな遠くを目指して飛び出した旅も

結局ゴールは育った街だった

そして8月の 燃える青の中

どこに居ても海が漂う街で見た

あの夕暮れも まだ

この頭の中でずっと燃えたぎって

いま花火のあがる夜の空を

見上げては溢れた心ごと爆ぜて散れ

さよなら 僕の生きてた夏

どうして 今更思い出すんだろう

夢を見た 夕凪の空をどこまでも淡い七色を

夢を見た 畦道の先の木漏れ日で手招く幽霊

夢を見た 踏切の先に海の見える街の青さを

夢を見た 明けない夜空を照らすような

光を

あの夜空に咲いた夏の花は

千々に零れ落ちて

ひとつずつ消えてゆく

最後の花火が散ったら僕はどうしよう

あぁ明日なんていらないよ

どうか消えないで

いま 夜空に咲いた夏の花が

どんな呪いよりも高く大きく爆ぜた

こんなに綺麗な夜に僕は生きてた

どこまでも淡くて眩い夜空を

忘れないから

あぁさよなら 僕の生きてた夏の全部を

連れていって 夏の花よ

花火の歌を書いてそれでおしまい

そんな人生にどうか花束を

  • Lyricist

    two mie

  • Composer

    two mie

LAST SUMMER Front Cover

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Summer, 2022. This is the first full-length album of 13 songs, including 5 previously released songs that were retaken and remixed, starting with "Natsu no Owari no Yakkomushi" composed on Ishigaki Island. The lyrical and sometimes literary lyrics are added to the sad melodies that overlap the scenery and feelings of the songs as they travel from place to place throughout Japan, and the beauty of "perishing" that rises throughout the album is sung fleetingly, as if in a quiet cry.

Artist Profile

  • two mie

    日本各地を転々としながら音楽制作を行うシンガーソングライター。25歳。ポップでありながら切ないメロディーに、抒情的かつ文学的な歌詞を乗せ歌う。作品全体から立ち上る鮮烈な「自死」への希求が特徴的。

    Artist page


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