

生まれた場所は知らないけど
気づけばここにいた
あなたの温もりがこの首輪を
伝わってここまで来た
雨が降っても春を待っても
寒くて暖かい
離してくれなくてもいい
そう思う日常は記憶の中
初めて震えた夏の日
冷たくなった首輪が外れた
自由を手に入れたはずなのに
ずっと不自由のまま
巡る景色とその笑顔を
僕は忘れないだろう
一歩後ろを歩くあなたの
匂いを辿って今
置いていかないでって追いかけるのは
あなたの方じゃなかったか
世界がこんなに凍えているなんて
僕は知らなかったよ
この傷はずっと
残るんだ昨日を数えても
あなたと出会わなければ
知らないままでいられたのに
雨の降る外を
眺めてるあなたの居た部屋で
錆びていく冷たくなった首輪を
咥えて走り出す
悲しみは僕の心を
強くするためというなら
あなたと出会ったことに意味はない
そう思いたくはない
この胸を締め付ける痛みは
僕の墓にもあるのだろう
遠くを見つめるその瞳は
いつかの日々を見てる
置いて行かないって言ったろうあなたは
口先の弱さが
永遠を望んだ僕の願いの
一割も果たしてないまま
記憶と同じように消えゆく街
願い込めた短冊ただの紙切れ
僕に口聞かずに消えたあなたを恨むよ
言葉も喋れないけど
遠くに行ってしまったあなたの影
言葉にできないままの想いが痛み
あなたに聞いてほしい届かない空に願う
この瞬きをあなたに
叶わない願いを込めて
巡る景色とその笑顔を
僕は忘れないだろう
ヒトツボシのように光るあなたの
匂いを辿って今
この胸を締め付ける痛みが
僕を生かしていくんだろう
分かっているあなたはもういないこと
僕だけの世界で今
置いていかないでって追いかけたのが
あなたでよかったこと
世界でこれ程の暖かい場所を
僕は探しに行くんだよ
- 作詞者
尾﨑文音
- 作曲者
尾﨑文音
- レコーディングエンジニア
尾﨑文音
- ミキシングエンジニア
尾﨑文音
- マスタリングエンジニア
尾﨑文音
- グラフィックデザイン
尾﨑文音
- ギター
尾﨑文音
- ボーカル
尾﨑文音

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