Lyric

書置きだけで終わった日々に

想いを馳せる暇などないけど

それでも振り返ってしまうのは

焼きついてしまったから

気付けば隣は

無闇に広く埋める手立てもないまま

次の便箋が待っていると

秒針が静かに告げる

何もない 金輪際

言葉は尽くした

戻らない 始まらない

ペンだって持てない

止まらない 続かない

手元にはただの散文

間違いだらけの陳腐な常套句

冥々の裡 消えた燈

とりとめのない思考はされど続く

明々としない足取り

曖昧な返事を紡ぐしかない

冥々の裡 姿眩まし

無為に過ぎる日々に溶け出る望み

明々としない眼差し

あの時に見出した風情は何処

宛先はもう二度と埋まらない

ただただ続けたかった

ただただそれだけだった

若い理想が乾いたこのペン先

いつか書き上げるはずのメッセージ

洗いざらい吐き出した成果に

残された句点ひとつに

いつまでも囚われて

一文字目が出なくても

今更分かり合う術はないでしょう？

いつしか求めた言葉は見失い

君の輪郭も朧げになり

確信できない

これが正解？文学とは正反対

いつまでも囚われて

ひとりで綴れなくても

今更分かり合う術はないんだ

冥々の裡 消えた燈

とりとめのない思考はされど続く

明々としない足取り

曖昧な返事を紡ぐしかない

冥々の裡 姿眩まし

無為に過ぎる日々に溶け出る望み

明々としない眼差し

あの時に見出した風情は何処

宛先はもう二度と埋まらない

何もない 金輪際

言葉は尽くした

戻らない 始まらない

ペンだって持てない

止まらない 続かない

手元にはただの散文

今までにない最高の美文だとしても

届かないなら意味などない駄文だ

冥々の裡 消えた燈

とりとめのない思考はされど続く

明々としない足取り

曖昧な返事を紡ぐしかない

冥々の裡姿眩まし

無為に過ぎる日々に溶け出る望み

明々としない眼差し

あの時に見出した風情は何処

宛先はもう二度と埋められない