Lyric

斑な夢 彷徨って

イロージョン

まっさらな空続く 色抜け落ちた夢

静寂で満たされた 回顧の泉

記憶を求めても 糊塗で塗りつぶされた

散りゆく欠片たち 泡沫に消え去って

白く染まる月 瞳に反射した

少女を蝕む 闇と光の残滓

イロージョン

無限の螺旋の夢 見飽きた白い床

闇へ伸びる階段 少女を誘って

イロージョン

常闇の空続く 光無くした夢

霧が満ちた夜の果て 照らす月すらなく

黒く染まる星 瞳に反射した

揺らぐ偲の海 ただ一つ 落ちる涙

イロージョン

イロージョン

垣間見た あの色づいていた記憶

触れた手 寄せる肩 白百合の香り

瞳に映り込み 赤く染まる空

現実（むこう）の"私"へ届くように ただ叫べ

イロージョン

"やがて壁崩れ、闇、光、混じる。"

"孤となり芽となる、己へ捧ぐ詩。"