Lyric

遠い記憶の中　幼きあの日々

思い返しては　愛おしく思う

野山をはだしでかけまわっては

吹き抜ける風の香りを感じた

流るる川面に雨がおちれば

葉っぱで雨宿りをした

五月雨のしたたる音に耳を澄ませば

宮城に生い茂る緑の息づかいがきこえてくるようで

雨粒が水面に音をたてる時

広がる波紋は人の一生を描いているように見えたのです

遠く遠く届くようにと

この声を　美しき初夏のあの日を

謳おうよ　果てしない夢の続きを

儚き初夏の終わりを

梅雨が明けて夏のにおいがした

見上げた彼方に光る天の川に祈り捧げた

それはまるで万華鏡を覗き込んだ時のような

きらきらとした輝きに満ちた世界で

ここに誕生した奇跡のような出来事に

ただ涙があふれてきたのです

遠く遠く届くようにと

この声を　美しき初夏のあの日を

今ここに生きているということ

生かされているということ

ただそれだけで幸せなこと

遠く遠く届くようにと

この声を　美しき初夏のあの日を

謳おうよ　果てしない夢の続きを

儚き初夏の終わりを