歌詞

改札抜けてさ　ため息がひとつ

伸びすぎた影　コンビニまで続く

「大人って何だろう？」

つぶやいた声が

イヤホンの中で　やけに響いてた

欲しかった自由は　窮屈なスーツで

夢見た未来と　少し違うけど

それでも今日を　演じてるんだろう

笑ってみせながら

大人って何だろう

泣く代わりに　飲み込むだけ？

「大丈夫」ばっかり

うまくなってく　嘘つきのプロ

大人って何だろう

守りたいもの　増えたから

置き去りにした　あの日の衝動が

まだ胸を　叩いてる

会議のメモに　落書きでロケット

飛ばした先は　小学生の放課後

壊れたスニーカー　泥だらけの声

「明日も遊ぼう」　それだけでよかった

正しさのフリで　かばってる弱さ

諦めることを　賢さと呼んで

守れなかった　約束の数を

誰のせいにした？

大人って何だろう

増えた鍵の　重さのこと？

期待と不安を

ごまかしながら　笑う才能

大人って何だろう

失くしたもの　数える夜

答え合わせは　きっと最期まで

途中のまま　続いてく

もしも明日　全部投げ出して

どこか遠くへ　逃げたとしても

きっと同じ夜に

同じ自分が　追いかけてくる

大人って何だろう

迷いながらも　前に進むこと？

転んだ跡さえ

隠しきれずに　ごまかせていない

大人って何だろう

答えよりも　選んだその先に

泣きだしたくても　逃げだしたくても

全部ひっくるめて　進んでいく

大人って何だろう

また明日を　考えながら

それなりに今日を　生きていくんだ

僕なりのままで

改札機ごしに見えた　あの日の影

昨日より今日よりも明日　少し前を向いた

置き去りにしていた衝動が

ボクの背中を蹴り上げた