日本語ラップの知花タイ Vol.3のジャケット写真

歌詞

片方だけ

知花タイ

片方だけでも ここに居られる

揃わない今日を 追い払わないで

上手に笑えぬ 僕の隣にも

名前の付かない 居場所があるから

洗濯カゴには 片方の靴下

廊下にこぼれる 空っぽの音する日さ

食卓の端に 揃わぬ食器

呼吸に合わせて この場動き

答えを急げば 単純とゆうだけ

窓辺を分け合う 半分の夕焼け

靴音を数えて 帰りの階段

癖まで連れてく 惰性とか抱く

誰かが決めたの いつからか無駄ごと

頬を預けながら 静かな枕元

部屋の隅にある ひとりの椅子

声にはならずに きっと気持ちスルー

勝手に決めつけ ダメなつもり

唇をなぞる 欠けた湯のみ

どこか不揃いな 空気だと思う

肩まで包んだ 古びた毛布

片方だけでも 温度は残る

満たせない夜を 責めたりしないで

綺麗に並ばぬ 心の形も

今日を生き延びた 大事な一部だ

棚の上にある 止まった時計

散らばる記憶 とか辿って

台所にある ひとつの灯り

答えを避けてる 思考怖がり

伸ばせる歩幅で 明日へはどれだけ

襟元で鳴った 外れた留め金

窓側に残る 空いた隣席

心の片隅 愛足りんぜ

捨てきれないまま この願いも

指先に絡む ほどけた紐

それでも結んで ゆるい結び目

今日は僕なりに ゆっくりゆっくりで

飾りを外して 素の自我で行き

息を整えて 少しため息

迷う僕の中 まだ導く手は

耳を澄ませれば やさしい静けさ

うまく言えなくて 語る今が苦しい

視線を預けた 傾いた額縁

口数を減らす 言葉寂しき

迷いまで連れて 遠回り道

袖口に宿る 残った温もり

大事だった頃の もの無くす時

決めつけるたび 黒と白出す

余白を残して 不揃いの明日

片方だけでも 僕は僕になる

足りない場所ごと いたわって眠ろう

誰かと違った 並び方だから

見付けられる窓も きっとあるだろう

今夜は自分の 肩を撫でながら

片方だけの歌を 枕辺に置く

  • 作詞者

    知花タイ

  • 作曲者

    知花タイ

  • ミキシングエンジニア

    知花タイ

  • マスタリングエンジニア

    知花タイ

  • ボーカル

    知花タイ

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