

片方だけでも ここに居られる
揃わない今日を 追い払わないで
上手に笑えぬ 僕の隣にも
名前の付かない 居場所があるから
洗濯カゴには 片方の靴下
廊下にこぼれる 空っぽの音する日さ
食卓の端に 揃わぬ食器
呼吸に合わせて この場動き
答えを急げば 単純とゆうだけ
窓辺を分け合う 半分の夕焼け
靴音を数えて 帰りの階段
癖まで連れてく 惰性とか抱く
誰かが決めたの いつからか無駄ごと
頬を預けながら 静かな枕元
部屋の隅にある ひとりの椅子
声にはならずに きっと気持ちスルー
勝手に決めつけ ダメなつもり
唇をなぞる 欠けた湯のみ
どこか不揃いな 空気だと思う
肩まで包んだ 古びた毛布
片方だけでも 温度は残る
満たせない夜を 責めたりしないで
綺麗に並ばぬ 心の形も
今日を生き延びた 大事な一部だ
棚の上にある 止まった時計
散らばる記憶 とか辿って
台所にある ひとつの灯り
答えを避けてる 思考怖がり
伸ばせる歩幅で 明日へはどれだけ
襟元で鳴った 外れた留め金
窓側に残る 空いた隣席
心の片隅 愛足りんぜ
捨てきれないまま この願いも
指先に絡む ほどけた紐
それでも結んで ゆるい結び目
今日は僕なりに ゆっくりゆっくりで
飾りを外して 素の自我で行き
息を整えて 少しため息
迷う僕の中 まだ導く手は
耳を澄ませれば やさしい静けさ
うまく言えなくて 語る今が苦しい
視線を預けた 傾いた額縁
口数を減らす 言葉寂しき
迷いまで連れて 遠回り道
袖口に宿る 残った温もり
大事だった頃の もの無くす時
決めつけるたび 黒と白出す
余白を残して 不揃いの明日
片方だけでも 僕は僕になる
足りない場所ごと いたわって眠ろう
誰かと違った 並び方だから
見付けられる窓も きっとあるだろう
今夜は自分の 肩を撫でながら
片方だけの歌を 枕辺に置く
- 作詞者
知花タイ
- 作曲者
知花タイ
- ミキシングエンジニア
知花タイ
- マスタリングエンジニア
知花タイ
- ボーカル
知花タイ

知花タイ の“片方だけ”を
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知花タイ
アーティスト情報
知花タイ
2007年(12歳)、沖縄の地元コミュニティで創作活動を開始。次第にインターネット上の個人サイトや2ch等に創作物のアップロードを始め、名義や拠点を転々としながら不安定な活動をしていた。30歳の年となる2025年、本名に近い“知花タイ”としてアルバム配信を開始した。
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