There You Areのジャケット写真

There You Are

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トラックリスト

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ありふれた家族のドラマや、父の日を想起させるような安易な感謝のメッセージ、そして涙腺を強引に刺激するオーケストラの上昇やEDMのビルドアップを100%パージ。日常の些細なディテール(everyday-life details)の集積がそのまま神話的な美しさ(mythology)へと昇華していく、BPM118〜124のタイムレスなギター・ミュージック(upbeat emotional indie rock, timeless guitar music)です。「引き出しに眠る3本の古い電池、両手で包み込むように持つコーヒーカップ、理由もなくハンドルを2回叩く手癖。そして、何気なく書類に署名した時に気づいた、文字の傾き。かつて自分が幼い頃に見ていた『父親の些細な動作』が、年を重ねた自分自身の肉体にいつの間にか宿っていることに気づき、写真ではなく自分の日常のなかに『あそこに、あなたがいたんだ』という不思議な再会(strange recognition)を果たす瞬間」を、パブでの大合唱を誘発する圧倒的なアクセシビリティ(pub-singalong accessibility)のなかで鳴らし切っています。

最大の快楽は、3秒で聴き手の耳をジャックする、不可能とも言える矛盾を孕んだ唯一無二の男性リードボーカル(male vocal with impossible contradiction)。温かいのにどこか突き放したように冷徹で、親しみやすいのに底知れないミステリーを湛え、ヴァースにおける「ただ呟いているだけで、すでにすべての言葉がサビ(chorus)のように響いてしまう」という圧倒的な記名性から、サビ(コーラス)に突入した瞬間、ステレオ幅左右140%のパノラマへ全開放。極限まで言葉を削ぎ落とした普遍的なフック「Oh, there you are.」を、スタジアム規模の開放感で爆発させます。完璧なデジタルグリッドを拒絶し、生々しい人間の手癖と揺らぎを残したライヴドラム(organic live drums)と、動き続けるメロディック・ベース(melodic bassが、絶え間ない前進の推進力(uplifting forward motion)を牽引。中盤のブリッジでは、すべての轟音が突如として消滅する無警告の引き算を敢行し、そこから泣きながら歓喜するような至高のギターソロを経て最終ドロップへとノーモーションで大爆発。最後はスタジオの自動フェードアウトに逃げることなく、アコースティック・ギターの催眠的な残響のなか、言葉の途中でリミッターがゲートを閉じるようにプツンと遮断され、残響を1ミリも残さずスパッと完全な真空の静寂(instant cutoff)へと着地する、血統と人生のバトンを祝福する大傑作トラックです。

アーティスト情報

  • Negi0723

    Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。

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