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歌詞

列車

yomosugara, 僕はニンゲンになりたかった

鉄の箱が吐き出した人の群れを眺めていた

酒気も背広も喧噪も遠い国のようだった

浮浪者然とした男が斜向かいに腰掛けた

目を合わせぬようにして芥川を読んでいた

男が纏った汗の染みた外套

せめて懐にピストルがあればいい

止まっていた

止まっていた

止まっていた僕らの日常を巻き込め

あまりに遠い

あまりに速い

退屈で

不可解で

草臥れた

この行き先の見えた旅に

否応なく列車は往く

気取った男女の番が何やら耳を打っていた

件の浮浪者を見遣って不快感を露わにしながら

ああ

ただ生きてる

ただ生きてる

ただ生きてる

ただ生きてる

ただ生きてる

ただ生きてるだけでいいなら

小説家も

哲学者も

音楽家も

なにも産まず笑えていた

浮浪者がふいに隠しから取り出す

汚れた蜜柑

夜に浮かぶ暮色

わかっていた

わかっていた

わかっていた

待てども世界は変わりはせず

あまりに惨い

そして尊い

期待して

空ぶって

囀って

喚いたその道の先まで

連れていけよ

連れていけよ

  • 作詞

    西森シンタロヲ

  • 作曲

    西森シンタロヲ

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√human

yomosugara, 僕はニンゲンになりたかった

  • 1

    52Hzの海獣

    yomosugara, 僕はニンゲンになりたかった

  • ⚫︎

    列車

    yomosugara, 僕はニンゲンになりたかった

  • 3

    ミサンドリイに外ならぬ

    yomosugara, 僕はニンゲンになりたかった

  • 4

    できそこない

    yomosugara, 僕はニンゲンになりたかった

  • 5

    エトセトラ

    yomosugara, 僕はニンゲンになりたかった

アーティスト情報

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