Ebidensu Front Cover

Lyric

Ebidensu

Toshi

ガードレールの錆が 指先に刺さる

体温を奪うような 生温い夜風だ

点滅する看板「準備中」の札が

僕の今の状態を 勝手に説明している

飲み干したペットボトル 底に残った水滴が

街灯の光を集めて 安っぽく光った

耳塞ぐイヤホン流れるのは 昔の曲

歌詞の意味なんて もう忘れてしまった

すれ違う人の群れ 顔は見えない

ただ靴音が アスファルトを叩く音だけが

不規則なリズムで 重なっては離れる

言葉にすれば 嘘になりそうな感情を

喉の奥で 何度も噛み砕いている

歩道橋の上から見下ろした景色

流れるヘッドライトは血液みたいだ

どこへ向かうのか 知る由もないけれど

止まることを許されない この巨大なシステム

その血管の一つとして 僕もここに立っている

逃げ出す勇気も 留まる理由もないまま

灰色の濁流を逆らって歩く

ビル風に煽られ髪が目に刺さる

「ずっと」なんて言葉は無責任な約束だ

ただ次の信号が青に変わるまで呼吸を止めないで

立っていられるならそれだけで

今日のノルマは達成だろう

ポケットの中で震えるバイブレーション

画面に映る名前 数秒だけ迷って

電源ボタンを押し光を強制的に断つ

誰かと繋がることで埋まる穴じゃない

むしろ広がる空洞が そこにあると知っている

孤独とか自由とか ラベルを貼るのは後でいい

コンビニのガラス越し 並んだ雑誌の表紙

誰もが笑っていて 誰もが何かを演じてる

僕もその一人か? ガラスに映る猫背

修正の効かない生身のシルエット

痛みがあるなら まだマシな方だ

無感覚になることが 一番怖いと気づいた

届かなくても そこに熱があるなら

見えなくても 重さを感じるなら

名前のない衝動が肋骨(アバラ)を叩く音

ドクドクと脈打つ この不快なほどの生命力

Ah...夜を裂いて

灰色の濁流を泥だらけで進む

綺麗なクロールじゃなくて 無様な犬掻きでいい

過去も未来も全部荷物にして背負う

ただこの瞬間の摩擦熱を感じていたい

擦り切れた靴底が地面を蹴る感触

それが僕が生きている証拠

歩き続ける

夜が明けても

Static noise

Static noise

  • Lyricist

    Toshi

  • Composer

    Toshi

  • Producer

    Toshi

  • Programming

    Toshi

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