歌詞

チャイムが鳴って　静まった午後

教室に残る　ふたりの影

君はカバンを抱えながら

「ちょっとだけ、話せる？」と笑った

照れたように　目をそらして

名前も知らない　彼女の話

「目が合うとドキドキするんだ」って

そんな君に　私の心も騒いでた

君の恋を応援するたび

私の想いは隠れてく

黒板に書かれた言葉みたいに

すぐに消えてしまうのに

まさかね　自分が君に

恋するなんて思わなかった

相談に乗るふりして

君の全部を知りたくなってた

でも言えないよ　この気持ちは

君が笑ってくれるなら

私は　“ただの友達”でいいよ

恋バナ相談室のままで

次の週も　またその次も

君の「好き」は育っていった

「LINEが来たの！」と嬉しそうに

話す君が　誰よりも眩しかった

答えのない教科書より

ずっと難しいこの気持ち

「彼女にコクるなら、どう言えばいい？」

なんて　私に聞かないでよ

君の幸せ祈るたびに

私はどこに行けばいいんだろう

空っぽになっていく心を

君はまだ　知らないままで

だけどね　本当はずっと

君に伝えたかったんだ

一番そばにいたこの私が

君を好きで仕方なかったって

叶わなくても　そばにいたい

君が迷うその日には

またこの教室で笑おう

恋バナ相談室のままで

あの日　もしも　勇気を出して

「私じゃダメかな」って言えてたら

君の未来は　少しだけ

違った色をしてたかな…

ごめんね　強がってばかりで

素直になれなかったんだ

最後のチャイムが響いて

私たちは　大人になってゆく

あの窓際で語った日々

君はもう　忘れたとしても

きっと私は　この胸の奥で

恋バナ相談室を抱いてる

あの放課後の教室は

今も私の　特別な場所