歌詞

前髪1ミリオーバー

「お前、それ切ってこい」

スカートの折り返しも

光速でバレてた

昼休みのコンビニ菓子

「糖分は集中力を下げる」

校門から厳しい目で

未来を語る白衣の鬼

プリント3枚 裏表

読んでも意味がわからない

「なんで？」って聞いたら「考えろ」

あぁ、ブラックホールに落ちそうだ

好きじゃないよ 物理の先生

でもなんか今思えば

ちょっと熱かったんだな

うざかったよ その完璧主義

だけど誰よりも

真面目で 不器用で

あの日の白衣がまぶしい

「遅刻3秒も遅刻だ」

エレベータより早く怒る

なんでそこまできっちり？

物理の法則より謎だった

放課後の部活中

後ろから飛んできた

「質量保存を無視するな」

野球部のスイングにも物申す

やたらと多い公式

ノート埋めても追いつかない

だけどいつの間にか

語尾のクセ 真似してたんだ

嫌いだったよ 物理の先生

でもなんか不思議だね

ちょっとだけ会いたいな

うるさかったよ 口癖「そこ違う」

だけど誰よりも まっすぐな瞳で

私らの将来を見てた

文化祭の日の放送室

突然ギターを弾いてた

「波動のように音は届く」

なんだよ、それ、

ちょっとカッコいいじゃん

ありがとうなんて 言えないけど

あの頃の白衣姿

記憶の中 光ってる

いつかきっと あの教え子と

 胸を張って 言えるよ

「先生、私も変わりました」