

波間を歩いている。僕はこの街で生まれ育った。
少しだけ時間の進みが遅い、それが故に普通から置いて行かれたこの街で、僕は生まれ育った。
もう20年になる。
でももう1日のうち半分は街の外で過ごすようになった。
あの店が大戸屋になったことなんて知らなかった。
大人になるってそういうことだろう。
思い出はいつまでも僕の背中にへばりついて、たまにありえないような顔をしてこちらを凝視する。
そして目の前には、未だ巨大すぎる人生が、茫漠とした時間が、どうしようもなく横たわっている。
いったいどれほどの速さで生きれば、君にまた会えるのか。そして何も失わずにいられるのか。
生まれてからの10年間で、小さい世界で、全てを得て、今日までの10年間で、広い世界で、あまりに失いすぎた。
東京銀座を練り歩きながら、そんないつまでも答えの出ないことばかり考えていた。
波が足先に触れた。
軽かった。
気が付いた。これがありのままの僕だ。
元々の僕が持っているものといったら、この身体とこの海と、歌と思い出と、生きている今だけだった。
この海では、時間に追いつかれることなんてないのかもしれない。
だからとりあえずはまあ、思い出を背負って、たまに大きく旅に出て、疲れたらまたこの海に帰ってこよう。
死ぬまで今を生きるだけ。
そうして僕は今日、大人になった。
- 作詞者
boningen
- 作曲者
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- プロデューサー
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- ミキシングエンジニア
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- マスタリングエンジニア
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- シンセサイザー
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- ボーカル
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- ソングライター
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- アダプター
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- プログラミング
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アーティスト情報
boningen
2005年生まれ、神奈川県出身。 歌いたいから歌っている、ただそれだけ。 自由に好きなものを作ります。
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