

西日だけが
静かに
街を染めていた
歩道に伸びる影が
朝より長くなって
信号を待つ人まで
少し穏やかに見えた
窓ガラスに映る
空の色は変わって
今日という一日が
ゆっくり畳まれていく
朝はあんなに
遠かったのに
気づけばもう
夕方だった
風だけが
少し冷たかった
急ぐ足音も
少なくなって
街は静かに
呼吸を変えた
影が伸びる頃
空を見た
今日もちゃんと
ここまで来た
何も残せない日でも
悪くなかった
長く伸びた影が
そう思わせてくれた
橋の欄干にもたれ
川を眺めていた
流れる光だけが
少し速く見えた
向こう岸では
子どもたちの声
少しずつ遠くなって
風の中へ消えていく
群青には
まだ早くて
昼にはもう
戻れなくて
その間の色を
眺めていた
ビルの隙間へ
陽が落ちて
街灯がひとつ
灯り始める
影が伸びる頃
立ち止まり
今日という日を
見送っていた
何かを変えるより
大事なことが
この静けさに
残っていた
朝に急いだことも
昼に迷ったことも
夕方の風は
何も聞かなかった
答えじゃなく
景色だけを
今日も静かに
置いていった
影が伸びる頃
笑ってた
昨日より少し
軽くなってた
また明日も
歩いていこう
西日に伸びた影が
前を向いていた
街の色が
少しずつ
夜へ変わる
その前だった
- 作詞者
YOHAKU
- 作曲者
YOHAKU
- プロデューサー
YOHAKU
- ラップ
YOHAKU

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影が伸びる頃
YOHAKU
アーティスト情報
YOHAKU
言葉にならなかったものを、そのまま残す音。 静かなトラックに乗せて、日常の中にある違和感や余白を描く。 特別じゃない時間、名前のつかない感情、 消えなかったものだけを拾い上げるように。 強くは言わない。 でも、確かにそこにある。
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