

廃れた空の下私は見惚れていた
確かに過ぎていった思い出ばかりに
どれもが悲しかったはずだが綺麗に見えた
やがては消えるのか 夕陽みたいに
どうしたってやるせない今は
もうどの思い出も鮮やかに模って
しまったんだ 情けない
腕に空の赤色が薄く滲んでる
使い捨ての古い物差し
繋いでたはずの手の小指
フレーフレーと絶えぬ言葉に
すれすれの私が笑顔でこたえる
伝えた思いばっか浮いては消えていった
はなしたくなかった思い出ばかりだ
どれもが愛おしかったはずだが消えていった
生きるしかなかった 一人で ひとりで
どうしたって取り消せない過去を
償うように軽やかに踊って
傷んだままの 踵が
立ち止まることを許してくれなくて
冷静な君の瞳の
泥濘に映る燃える色
丁寧に折る諦めで
完成したはずの私の紙飛行機
使い捨ての古い物差し
繋いでたはずの手の小指
フレーフレーと絶えぬ言葉に
すれすれの私が笑顔でこたえる
- 作詞者
澄
- 作曲者
澄
- プロデューサー
澄
- マスタリングエンジニア
澄
- ソングライター
澄
- アダプター
澄
- パーカッション
澄

澄 の“スカーレット”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
スカーレット
澄
夕暮れ、廃れた空の下で。
過ぎていった思い出は、どれもが悲しかったはずなのに、
綺麗に見えた。腕に薄く滲む、空の赤色。
丁寧に折る諦めで完成した、紙飛行機。
見送ることと、見惚れること。
そのあわいに立つ、21作目のシングル。
アーティスト情報
澄
澄(すみ・Sumi)は、2026年4月から音楽活動を始めた日本のシンガーソングライター。自作の詞と曲で、一貫して「うつろうもの」を描き続けている。 作家性の核は、「平易な日常語で、精密な言葉選びと構造的驚きにより感情的深度を実現する」こと。特別な語を使わず、誰もが知る言葉で書きながら、その配置と構造によって深い余韻を残す。「うら」「きのうとかあした」「ふわり」「ひらひら」等、擬態語や古語を現代語に溶かし込む独自の言語指紋を持つ。 2026年4月にファーストシングル「風」、同月に「petrichor」「microbit」をリリース。5月から6月にかけて「butterfly」「ブーケ」「maria age」の4連打、続いて「ペトリコール」「想」「comet」「夏」の第2章を週次リリースで展開予定。各曲が単体で完結しながら、4曲で一つの物語弧を描く連作構造を採用している。 音楽的にはジャンルに固執せず、電子音楽からアコースティック弾き語り、世界音楽的な試みまでを自由に横断する。だが根底には一貫して、うつろいと静けさを巡る美学がある。J-POPの多弁さに対するアンチテーゼとして、「余白」を主要素として設計している。 リリース直後から海外リスナーにも届き始めており、TikTok等SNS経由で日本語話者以外の聴き手にも自然拡散が生まれている。 「表裏なく、うつろう」——澄の楽曲は、多くを語らないことで、多くを届けようとしている。
澄の他のリリース



