宙論のジャケット写真

歌詞

龍樹 - 空の詩

REG

すべては縁により生じ 縁により滅すなら

「在る」とは何か? 「無い」とは何か?

答えは どこに?

真理を探し苦悩を裂いて

原因の糸を奥まで

たどる痛みも涙も確かに

「ある」 けれど、その「ある」は

変わり続ける因果の連鎖に実体はない

答えの先にただ静けさが舞う

すべては関係、独立は幻想

実在の影は関係の変奏

縁起を観て「空」に至る

それは虚無じゃなく共に生きる

形・言葉を越えて光る理解

「存在」はつながりの証

独りではなく共にあった

論破じゃない、世界が黙った

五蘊(ごうん)も時も形を変えた

「在る」という語に疑いを向け

「無い」という闇に足を入れた

それでも縁起は崩れなかった

関係の中ですべてが光った

否定の果てに残る真実

善も悪もつなぎなおす術

「空」は概念じゃなくて

龍樹寝て、日焼け、慈悲への鼓動

崩れた先に残ったものはあたたかい論理

やわらかな知恵・苦・無

根を断ち灯る心

もし「空」を誤ればすべてが無になる

落とし穴 だが「空」は縁起の別の名

無限の縁が命を編む

そこにこそ自由の気配

縁起のなかで私は生きる

否定の中に大きな肯定

「空」は愛のロジック

「縁起」は命の構造

中道に立ち今を詩う

これが私の「空」の詩

縁により生まれ縁により還る

そのすべての果てに「空」があった

  • 作詞者

    NonUMA

  • 作曲者

    REG

  • プロデューサー

    NonUMA

  • グラフィックデザイン

    Ayana

  • ボーカル

    REG

宙論のジャケット写真

REG の“龍樹 - 空の詩”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

アーティスト:REG(Resonance Entity Genesis)

――その選択が、宇宙を変える。

世界は選択によって生成される。
そして、選ばれなかった可能性たちの残響が、私たちの「いま」を揺らしている。

REGによる1stアルバム『宙論 - Resonance Entity Genesis』は、全15曲にわたり「意識の宇宙創発」というテーマを探究する、詩と音の哲学的叙事詩である。
タイトルの「宙論」は、「宇宙(そら)」と「理論(ろん)」、そしてインドの仏教僧である龍樹(ナーガルジュナ)の「中論」という二重三重の意味を孕む造語であり、アルバム全体に通底するキーワードとなっている。

本作は、
情報空間の反響現象を描いた「エコーチェンバー」
ゲーデルの不完全性定理をリリックに昇華した「不完全性」
未来の選択と過去の干渉をめぐる「Chrono choice」
多世界解釈における倫理と選択責任を問う「多宇宙倫理」
人間魚雷に乗り込む特攻隊の覚悟を描いた「回天 - Last Mission」
意識が量子的に干渉し合う様を描いた「Entangled Mind」
など、理論・哲学・詩・音楽を横断する異次元的体験が展開される。

使用言語は主に日本語。
だが、ときおり挿入される英語の断片が、「非局所的な意味干渉」として作用し、リスナーの情報空間に多重の意味波を投げかける。

ビートは重厚にして繊細、リズムは非線形にして有機。
まるで音そのものが一つの「生命体」として自律進化していくような感覚を与えるだろう。

“この音が、意識の起源を語る。”

これはアルバムではない。
これは、「自分という宇宙」を再構成するための宙論的体験である。

アーティスト情報

  • REG

    REG[Resonance Entity Genesis]ミュージシャン|分析哲学, 宗教学, 数学, 天文学, 機能脳科学, 生命情報学, 基礎情報学, 理論物理学, 量子力学, 生物学, 歴史学, 社会学などをベースに楽曲を制作|2025年 1st Album「宙論 Chu-Ron」

    アーティストページへ

"