編集盤のジャケット写真

歌詞

振り子がゆらゆら

安倍拓真

オレンジ色の木枯らしを

ぶかぶかに羽織り踊り出す

地の果て零時の最前線に

ぽっかり開いた襤褸の落下傘

灰の谷をくぐって

緑の光に憧れて

住み慣れた思い出捨てて

埃交じりのそよ風背中でなびかせて

滑り降りていく

黄ばんだ肖像画喰い尽くした

髪切虫が羽撃いて

S字に煌めく牙を見せ

白い部屋みんな削り取った

四角い砂丘で

まん丸の笑顔つくって

複製のオリオン座見つめ

ゆっくり弓なりの丘に横たわり

目蓋を閉じる

振り子が見える

ゆらゆらと

行ったり来たり

見えない終わり

一心不乱の動きに

僕は金縛りに

かけられて

身動き取れず凍えている

オレンジ色の木枯らしが

吹き荒れる鈍色の天気

地の果て零時の最前線に

襤褸の落下傘くるり漂い

四角い砂丘で

まん丸の笑顔つくって

複製のオリオン座見つめ

穴の開いた使い捨ての落下傘畳んで

眠りに沈む

振り子が揺れる

ゆらゆらと

行ったり来たり

終わりが迫り

隙を見せてきた動きを

僕は見逃さずに

膜を破り

抜け出そうとした井戸の外へ

振り子がゆらゆら

先っぽの刃がきらきら

  • 作詞

    安倍拓真

  • 作曲

    安倍拓真

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