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歌詞

脱出計画(いつもと同じさ)

安倍拓真

まるで前衛劇団

腰を振り回して夜を更かし

笑い上戸の湯気に塗れて

真面目な期待だけ空回りしてる

言葉通りからいちぬけ試してみても

いやに毛羽だった空気に目が眩んで

鬼子母神の吐息を不意に感じたから

石榴味の子供を身代わりにしてきた

溢れた涙があんまり安っぽすぎて

飽きっぽい勇み足を手前に括りつけ威張っている

僕の居場所はここじゃないと

抜け駆けの最後の挨拶を

放り投げて知らん振りして

切れかけの糸をすり減らしているよ

完璧にがたがきた舌先三寸の関係は

二束三文の夕焼けに塗り替えられた

忘れないで僕は君の味方だと

周りの他の奴とは僕は違うんだと

頬を痙攣させ震えた声で零しても

バーゲンで売れ残っているルサンチマンと一緒だね

こんなところじゃ耐えられないと

抜け駆けの最後の挨拶を

放り投げて知らん振りして

切れかけの糸をすり減らしただけど

踏ん切りつけた途端に

忘れ物に気付き邪魔されて

全部投げ出しやけのやんぱち

半狂乱でお茶を濁し

いつもと同じさバラ色の化粧塗りたくり

それでも隠しきれない薄汚れた鉄面皮

いつもと同じさ長い髪で顔を覆い

それでも守りきれないわがままな箱入り神経

忘れないで運が悪かっただけだと

君も僕も何も悪くはないんだと

出来過ぎた話でも気休めにしたくはなるけど

どうしてこんなところで疲れて切った振りできるのかい

こんなところにいちゃ駄目だよと

抜け駆けに最後の挨拶を

放り投げて知らん振りして

切れかけの糸を断ち切るんだでも

役にも立たず昏睡中の

君の寝顔が腹立たしく

割りきれない煮えきらない

どうしてもっとうまくやれない

いつもと同じさ同じすぎて馬鹿みたいだねでも

そんなの慰みにしてちゃ結局同じく腐ってく

いつもと同じさ最後の踏ん張りが効かずに

そんなのに慣れ切ってちゃなけなしの道も塞がっていく

いつもと同じさどさくさ紛れに雲隠れ

頭だけ隠して得意げ尻尾振り回し恥晒し

いつもと同じさ当てずっぽうに息を殺し

擦れ切った真夜中に勝ち目はないと転げ回る

  • 作詞

    安倍拓真

  • 作曲

    安倍拓真

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